風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

いとおしい

いと惜しい

お兄ちゃんだった、チビが

小学校を卒業していった

 

制服の小学校が公立では珍しいのだと

聞いてはいても

自分も同じ環境だったので

毎日見ていた制服をこの先見かける事は無くなるのかと思うと

 

ランドセルを背負う姿と合わせて

携帯にパチリと残して見送った

 

兄弟2人の制服姿も。

嫌がるお兄ちゃんもこの日ばかりは

少し素直に

 

きっと中学生になれば

いわゆる子供から、少し大人に近づいていく

アイデンティティを確立し始めていく

ただ無邪気な子供だった我が子から

 

ひとりの人としての我が子に

それは素敵な事ではあるけれど

 

ただ、憎らしいけれど、かわいいだった季節を

愛おしく、いと惜しい

 

卒業おめでと