雨のち晴れ
卒業式のビデオを見返してみたら
雨の音がずっと響いていて
入学式もそうだったと。
雨に始まり雨に終わると言ってたけれど
ハレの日に雨が降ると
記憶に残りやすいかもしれないね
ビデオは良い感じ
その後講堂を開放してくれたから
みんな思い思いの場所で写真を撮りあいっこしてた
優しい春の雨
いつまでも心に
その音が残りますように
いとおしい
いと惜しい
お兄ちゃんだった、チビが
小学校を卒業していった
制服の小学校が公立では珍しいのだと
聞いてはいても
自分も同じ環境だったので
毎日見ていた制服をこの先見かける事は無くなるのかと思うと
ランドセルを背負う姿と合わせて
携帯にパチリと残して見送った
兄弟2人の制服姿も。
嫌がるお兄ちゃんもこの日ばかりは
少し素直に
きっと中学生になれば
いわゆる子供から、少し大人に近づいていく
アイデンティティを確立し始めていく
ただ無邪気な子供だった我が子から
ひとりの人としての我が子に
それは素敵な事ではあるけれど
ただ、憎らしいけれど、かわいいだった季節を
愛おしく、いと惜しい
卒業おめでと
ものおもうころ
年の瀬に今年もお年賀作業
朱色で薄く『寅』一文字を描いていく
いつか、こういうことはきちんとしないといけないんです。
と後輩に言われて、そういうもんか、と思いつつ年明けに思い立って返事していたけれど
いまでは、彼の言葉を想いながら
眠気とたたかいながら、年の瀬に夜なべのように筆をとる
追いつかなかった毎日
ゆっくり寄り添うことも選んであげる事も出来なかったクリスマス
少し頑張りすぎてる日常
自分の時間が見つからないし、見つける気力がみつからない
あと1日。つかの間の休息
お年賀の文字は『おかげさま』
今年は『感謝』だったけれど、もう少し踏み込んだ感情
会えなくなった色々な日々を想う
おかげさま。
まだまだお年賀にしあわせいっぱい家族写真は気を遣う
それでも、マシになってきたよね、という危うい雰囲気がひろがる
危機感の薄れに危機感を思うのに
おかげさまの毎日
ほんとうに
振り返るとずいぶん時間だけが過ぎたと思う
おかげさまで
無事に一年を終えられそうです
皆様にもよいお年をお迎えください
わすれもの
あまりにも簡単に日が暮れて
あまりにも簡単に1日が終わるから
気がつかずにいた
いや。
気がつけずにいたのだ。きっと。
電車に乗ることなく過ごした日々は
にちにちの変化が
これほどとは知らなかったと
いまさらおどろかせ
目の前にいまある景色はあの有名な猫
見て初めて認識できて
自分の好きなことが
好きだった事になっていたことに気づいてしまう
遠くを見るような目でしか
その場所には近づけないのに
手をのばす
のばしてみる
もう
背伸びをする力はなく だから
見える世界の片鱗をすこしづつ
まわりみちをしなくても
最短に近い距離のみえる目で
こころにふれる糸
ずっとそこにあることは
わすれたことはないから
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好きだったよ。。。
何気なく手にとった
小説の一節
言葉は無数にあって
ココロは無限
想いはその中間くらいかな
限定された無限
紡ぎだされた言葉はー
紡ぎ手以外には
意外と伝わらなくて
青い季節が過ぎ去って
晩秋だとは言わないけれど
覗き込むように時々
胸を締め付ける
当たり前に終わりが待っている恋
それを彩りと
時に想う