風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

雨のち晴れ

卒業式のビデオを見返してみたら 雨の音がずっと響いていて 入学式もそうだったと。 雨に始まり雨に終わると言ってたけれど ハレの日に雨が降ると 記憶に残りやすいかもしれないね ビデオは良い感じ その後講堂を開放してくれたから みんな思い思いの場所で…

いとおしい

いと惜しい お兄ちゃんだった、チビが 小学校を卒業していった 制服の小学校が公立では珍しいのだと 聞いてはいても 自分も同じ環境だったので 毎日見ていた制服をこの先見かける事は無くなるのかと思うと ランドセルを背負う姿と合わせて 携帯にパチリと残…

晴れた空に舞う雪の

雨水 今朝から雨降りで 春を想う 最近は古いタブレットの充電がうまくいかなくて 昨日書きかけていた手紙が 記録できないまま消えてしまって 想いも雲散霧消 今日は1日をかけて少しだけ家がきれいになった 明日は久しぶりに手紙を書く 小筆は苦手 でもちょ…

ものおもうころ

年の瀬に今年もお年賀作業 朱色で薄く『寅』一文字を描いていく いつか、こういうことはきちんとしないといけないんです。 と後輩に言われて、そういうもんか、と思いつつ年明けに思い立って返事していたけれど いまでは、彼の言葉を想いながら 眠気とたたか…

わすれもの

あまりにも簡単に日が暮れて あまりにも簡単に1日が終わるから 気がつかずにいた いや。 気がつけずにいたのだ。きっと。 電車に乗ることなく過ごした日々は にちにちの変化が これほどとは知らなかったと いまさらおどろかせ 目の前にいまある景色はあの有…

好きだったよ。。。 何気なく手にとった 小説の一節 言葉は無数にあって ココロは無限 想いはその中間くらいかな 限定された無限 紡ぎだされた言葉はー 紡ぎ手以外には 意外と伝わらなくて 青い季節が過ぎ去って 晩秋だとは言わないけれど 覗き込むように時…

想いについて

突然ですが恋愛論 ひとが誰かを想う理由が 多分に利己的で 当然に自分のためであるという哲学的な本質 ひとは嘘つく 誰に対して 自分に対して 自分を守るために 自分が一番かわいいから 当たり前 恋愛をうまく伝える言葉にすれば 詩になり 音楽になり それで…

むしのこえ

驚いた 虫の聲が聞こえる 静かな夜に 風鈴のような鳴き声で

ざわつく

今日も雨が降って ペンが進む 使わなくなった万年筆の 筆跡に残るインクの流れが好きだった 手書きの文字の強弱や気持ちがのったような走り書き いと惜しい 遠い記憶 青色と脆さと痛みを描いた小説は 読み易さと 死の平等をお思い出させてくれた人だったので…

深呼吸

雨になると 心が少し落ち着くのでしょうか 立秋を過ぎた晴れ空が しっかり秋の高い空だなと思ってた 季節の声はいつも自分勝手で 好きに暑かったり寒かったりするけれど 空の色と陽の時間はきちんとしてる お湯を出すときの 水からお湯に代わるまでの時間や …

嘯く(うそぶく)

クーラーをつけないまま朝を迎える まだ8月の半ばなのに あめつづき 音も無く降り続く雨 夢のつづきにいるように 目の前が突然現実だと気づく事が増えた 寝不足の毎日 疲労が溜まって澱んで ある時続けてスタッフが減った職場で いつの間にか定員は充たされ…

夏が来た

ゆっくりと 心の底に降りてゆく とん 水底に着いた足音 ふさ 水底に砂が舞い上がって ゆっくり 寝転ぶカラダに落ちてくる 静寂という混沌に身を委ねて 水面を見上げる おぼろげな鏡に映る姿に おかえり ただいま

通り雨

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 手をつないで走りだす 突然の雨が 白い夏の制服をあっという間に濡らして 曲がりくねった細道は 深い緑の木々の下 坂道を越えて細い橋まで 走っていく ふたりの後ろ姿は いつの間にか 俯瞰したよう…

酸欠気味

『酸欠』 水泳部に所属していたずいぶん昔に 練習の後の帰り道に 深呼吸をして 肺が縮こまっていた事に しっかり呼吸が出来ていなかった事に 気づく もう一度めの深呼吸 カラダが冷えていた事に うだるような暑さをして温かいと思う事に 水の中にいたことを…

季節の変わり目

音楽って、時に想い出を喚起して ふと物想い 青春っていつの事 ずっと続いていたような気がして 随分とその事を考えずにいた自分に気づいて きっといまはおだやかに 日常が続いている事を知る 一番熱量のあった時間 その終わりを感じて いつかこの時を青春っ…

言葉に魔法をかけておく

言葉にかけた魔法に あなたは気づ気はしないでしょう そもそも言葉は 言の葉 言霊 祈りであり 呪いでもあり 力のあるもの 使い方を間違えば 伝えたい事は 相反する伝わり方だってする そもそも 想いは言葉だけでは伝わらないし 受け止め方次第で大きく変わる…

雨音天聲

雨の音をゆっくり聞くことができる日 雨を感じるのではなく 雨音を聴いているのでもなく すっと心が惹きつけられて 蓋をしていた想いの中へ堕ちていく 雨は嫌いだった いつかの恋をするまでは 映画のワンシーンのように 誰もがきっと持っていてほしい思い出 …

雨がおちる

シャワーの音が跳ねて 雨降りの中にいるみたい 湯船の中で シャワーを浴びながら お湯をためていく 少しずつ沈むからだ 液体に包まれて それでも浮力はなく圧力だけが 押しつけてくる いまはただ 頭に浮かぶ物事だけを 出力するだけで精一杯 受け止めること…

青想い

青 青春 青い春 青龍 東 東宮 春宮 春だから青 青の春 みどりいろをしてあおいろのふしぎ 群青 青の群れ いつも 青を想う いつか 思わなくなるのかな もう遠くにある 青

タクシーに手をあげて

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 大人になった。 初めてそう思ったのは ワンメーター内のそれなりに近い距離でも タクシーを使えるようになったとき。 ルールがあって、それは、流しのタクシーである事。 大きな駅に向かう方向である事 なんだろ …

うれしい事

出来るだけ日常から離れた 日常の景色や物想いについて書き留めるようにしてきたものを 今日は少し趣旨違い 家族の事 子供の声を忘れない様に記録したから 最近は記憶の喪失が著しい おそらく容量オーバー なので いう事を聞かずにおこられた後 話を聞いてい…

そんなよる

くすくすくす そんな笑い声が聞こえてくる ときどき 遠い想い出 プールの水音 『しのびわらい』って、秘め事のようで どこか艶っぽくもありそうなのに 活字にすると味気ない 手紙を書きたい 心のなかを歩いてまわって 出会った景色や言葉を 文字にしてみたい…

言の葉が迷子

花が咲く 水が舞う 緑が濡れて輝く朝 失っていた言葉が溢れ出す ただ桜が咲いて散っていった日々 蝉の声の聞こえぬ朝と止まぬ雨をようよう乗り越えて あっという間に過ぎた日々 立秋を過ぎての夏休みの始まりと ようやく深呼吸ができた夜 自分を表現すること…

雨は好きなのです

雨続き 洗濯物は乾燥機で 無機質に縮んで転がってる 少しため息が詰め込まれて ふ〜っと 縮んだ服はきっと こころと同じ 少しずつ伸ばしてたたんで 心を整える 雨はきっとやむ 洗濯物もたためば片付く こころもきっと そうあればとおもう きょうはすこし こ…

想いはそれぞれに

こぽこぽ とサイフォンが音をたてて 香りが部屋を包みます 今朝の空には雲ひとつなく 涼しい風が耳元で薄いフードをぱたぱたと はためかせては通り過ぎていきます 見上げる空は いろんな感情を運んでくるけれど そういえば誰かと 同じような気持ちを持つこと…

匂いぬるかな

高くて広い青空が広がっていて 夏本番前にプールから見上げた空だなと思い出す 夏の気配と本当なら とっくにプールにいた時期なのに その季節に気付かぬまま 歩いている日々に ただ驚き ただため息をひとつ あっという間に過ぎていく日々を振り返る時 あの頃…

雨ノート

雨が降って 屋根が賑やかに踊り出す 降ったりやんだり 跳んだり跳ねたり 雨に濡れながらの帰宅とか 自転車で30分の道のりは泳いでいるようで 水が流れていく 流れる音を聴く いつの頃からか 遠くに行ってしまった世界に久しぶり 辿り着いたように 想いは街…

おはようの朝に

時間に追いつけない生活が続いて 気がつけば桜色が拡がりつつあってグレー 桜には空が似合うのに空に埋もれるような灰色世界 花曇り そういえば春霞や朧月夜を見ていない 今年の春空はいつになく青くて あんなに寒くなかったのに遅い春 いつもより少し遅い朝…

春の夢

だいたい夜のもの想いは 想いがつよくなりすぎて 朝になれば何事もなかったよう 手紙は夜に書く 見返して朝 それでも残った言葉を集めて 自転車に乗って 風を感じながら春をそよぐ 昨日と違う朝 春は刻々と桜に染まる おはようとおやすみの間に流れる時間を …

朝が来れば

少し布団の毛布を暑く感じるようになりました。 昨夜眠りにつくまでの時間 毛布から足を出してみたり 電気毛布の電源が入っていないか確認したり 桜も花開けば 地面もまた温もりを蓄えつつあるということでしょう 今朝は久し振りのコーヒー 外では飲んでたけ…