風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

匂いぬるかな

高くて広い青空が広がっていて

 

夏本番前にプールから見上げた空だなと思い出す

夏の気配と本当なら

とっくにプールにいた時期なのに

 

その季節に気付かぬまま

歩いている日々に

 

 

ただ驚き 

ただため息をひとつ

 

あっという間に過ぎていく日々を振り返る時

あの頃とその時を並べてみたら

 

きっと同じ匂い

空と洗顔クリームと雨