風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

2020-01-01から1年間の記事一覧

そんなよる

くすくすくす そんな笑い声が聞こえてくる ときどき 遠い想い出 プールの水音 『しのびわらい』って、秘め事のようで どこか艶っぽくもありそうなのに 活字にすると味気ない 手紙を書きたい 心のなかを歩いてまわって 出会った景色や言葉を 文字にしてみたい…

言の葉が迷子

花が咲く 水が舞う 緑が濡れて輝く朝 失っていた言葉が溢れ出す ただ桜が咲いて散っていった日々 蝉の声の聞こえぬ朝と止まぬ雨をようよう乗り越えて あっという間に過ぎた日々 立秋を過ぎての夏休みの始まりと ようやく深呼吸ができた夜 自分を表現すること…

雨は好きなのです

雨続き 洗濯物は乾燥機で 無機質に縮んで転がってる 少しため息が詰め込まれて ふ〜っと 縮んだ服はきっと こころと同じ 少しずつ伸ばしてたたんで 心を整える 雨はきっとやむ 洗濯物もたためば片付く こころもきっと そうあればとおもう きょうはすこし こ…

想いはそれぞれに

こぽこぽ とサイフォンが音をたてて 香りが部屋を包みます 今朝の空には雲ひとつなく 涼しい風が耳元で薄いフードをぱたぱたと はためかせては通り過ぎていきます 見上げる空は いろんな感情を運んでくるけれど そういえば誰かと 同じような気持ちを持つこと…

匂いぬるかな

高くて広い青空が広がっていて 夏本番前にプールから見上げた空だなと思い出す 夏の気配と本当なら とっくにプールにいた時期なのに その季節に気付かぬまま 歩いている日々に ただ驚き ただため息をひとつ あっという間に過ぎていく日々を振り返る時 あの頃…

雨ノート

雨が降って 屋根が賑やかに踊り出す 降ったりやんだり 跳んだり跳ねたり 雨に濡れながらの帰宅とか 自転車で30分の道のりは泳いでいるようで 水が流れていく 流れる音を聴く いつの頃からか 遠くに行ってしまった世界に久しぶり 辿り着いたように 想いは街…

おはようの朝に

時間に追いつけない生活が続いて 気がつけば桜色が拡がりつつあってグレー 桜には空が似合うのに空に埋もれるような灰色世界 花曇り そういえば春霞や朧月夜を見ていない 今年の春空はいつになく青くて あんなに寒くなかったのに遅い春 いつもより少し遅い朝…

春の夢

だいたい夜のもの想いは 想いがつよくなりすぎて 朝になれば何事もなかったよう 手紙は夜に書く 見返して朝 それでも残った言葉を集めて 自転車に乗って 風を感じながら春をそよぐ 昨日と違う朝 春は刻々と桜に染まる おはようとおやすみの間に流れる時間を …

朝が来れば

少し布団の毛布を暑く感じるようになりました。 昨夜眠りにつくまでの時間 毛布から足を出してみたり 電気毛布の電源が入っていないか確認したり 桜も花開けば 地面もまた温もりを蓄えつつあるということでしょう 今朝は久し振りのコーヒー 外では飲んでたけ…

昼下がりの曇り空見上げて

自分の時間がずっと欲しかったのに 自分の時間ってなんだろう 思いつかなくなってる事に気づいて少し混乱 自分を取り戻す時間のこと 自分。。。 きっと自堕落で、ずっと昼寝したり本を読んだり 街をぶらぶら歩いたり 好きな人を想ったり プレゼントを考えて…

春の夢

春の灯りを見上げてた 足元も同じ色が重なってどこまでも幽玄 風をうけて 吹雪のように花が舞う 音が消えていく 永遠の中を通り過ぎた一瞬の光 交差した刹那の時間 きっともう重なることはないのだろうと 見上げた空に春の灯り 川のように流れていく花びらを…

春告鳥

ホーホケキョ 今朝、日の出すぐの出来事 初音 『はつね』 女の子だったらつけようと思っていた言葉 初春の季語らしいが 鶯の最初の鳴き声だったと思うけれど 思い違いかなぁ。 花札には梅と登場 いったい ホーホケキョはどの花に宿りますか? 事前練習をしっ…

きっと 絶対とは言わないけれど

無駄という時間を大切にしていた 若い恋人たちの間にある なんでもない時間や だらだらと過ぎて行く時間がとても大切なように 他人からみたら無駄にみえる時間は その人にとって大切なものであるように いつかその無駄だと思われていた遠回りが 実は最短距離…

春の香り知りませんか

金木犀の香りに包まれると 夏が終わってたんだなぁって想う 同じように春先にも、そんな香りがあったように想うのに 毎年探しても出逢わない 春の宵と秋の長夜 どちらも似た記憶に香りがしたという記憶だけが混在して 儚さをともなう淡い想い出を探している…

春を届けて

ハクモクレンが満開。。。 いつもこの花は気がつけば木に満開の白 咲きかけの頃には目に留まらないのか、 気にかからないようにこっそり準備をされているのか シモクレンもまた満開 この花達。庭木なのでしょうか。 公園ではあまり見かけません。公園は手入…

言葉の持つ意味

今まで見た映画で一番 今まで読んだ本で一番 時々思い返してみても、結局想い至らない 景色・旅行先・写真・絵・歌 影響されたもの、、、 言葉ってことになるのかな 結婚式の父からの言葉には 人は変えられない。自分が変わらないといけない。 そうかも。と…

ホワイトデーの由来(T氏の説より)

今週のお題「ホワイトデー」 ホワイトデーがなぜ、3月14日か知ってる? と、真顔で聞かれた学生時代 相手は悪友。結果としてこの話は彼の持ちネタ。 そもそもバレンタインデーがあって、女の人が男に渡すばっかり。 この事に腹を立てたある彼女が一言 私…

明け方の雨に想うこと

窓が静かに騒がしいから 暗い朝の今日はきっと雨 週末雨よろしく、この一年 雨が多かったように思う 雨は嫌いじゃない 雨に纏わる想い出を解いてゆく ゆらゆら揺れる 水が好き プールにの底から見る空が好き ずっと見てないけれど 雨の音が運ぶ静寂に包まれて…

春待ちの風を探す旅

堕ちていきたいと想う しばらく水の底に沈んで 浮かぶ泡を見て過ごしたい 飛ぶことも沈むこともない時間があまりにも長くて 僕が僕である事を思い出せない 夢はいつも現実の続きで 現実は夢から醒めないまま始まっていく 音に溺れて風の音も聞こえない 待っ…

置き忘れてきたもの

笑う事が出来る職場にいる事にしあわせを感じる ずいぶん、随分と長く笑っていなかったなぁと思いながら こころの底から、それこそお腹が痛くなるように笑っていたのは 20代までの事 独身だったから、若かったから。。。 今の職場は4年目。久し振りの安定…

色温度

春の野に出でて若菜摘む 今朝の冷たい空に触れてふと頭をよぎり 出だしがどうしても思い出せず、調べて驚いたのは 摘んだ若菜が春の七草だった事 言葉の響きとその実用性になんだか アスファルトに覆われ尽くした街に育てば 春の野に出るというよりは 春の野…

いまはただ切に想う

草木萠動。こう記して『そうもくめばえいずる』と読むのは 春分や夏至などの二十四節気をさらに三期に分けた七十二候。 初候・次候・末候と分けられてそれぞれにとても素敵な日本語が並ぶ 先の季節を表す時期は二十四節気でいえば雨水の末候 今の時期はそう…

きっと、おままごとのレベルでも

コロナウイルスによる休校に伴い 結果としてチビ達だけが祖父母宅に預けられる事になって3日目の夜 諸用で出かけた奥様 お帰りを待ちつつ 晩ご飯のおかずを作る 基本的に、家事の8割近くを担当しているけれど これを外で言うと、かわいそう、奥様助かります…

今日もよく冷えてます

35.8度。 1分計での測定値。 きっと血圧も100ちょっと。 でも、手足は温かい。 さっきまでストーブにあたって朝ごはんをしっかり食べたし コーヒーを飲んだから う〜〜んって口に出しながら布団の中で踊るように身体を伸ばす 今日は伸ばしたところで背中…

今日を始める前のふとんの中の物想い

言葉があって会話があっても伝わらない事が多かった頃 こころを伝えようと言葉を探すのに見つからない事 『言葉は心のすべてを伝えることはできないできない』 そんな想いでいた青色の春 毎日けんかばかりになる人と出会って やっぱり毎日けんかしてて いつ…

夜明け前の空に

日常があまりにもなスピードで時間を削りとっていくので 今日が日曜日で仕事が休みであることすら すっとぼけて浅い眠りののちの朝 夜明け前の群青がすき 人より少し早い朝に、寝起きの頭をフル動員 なぜだか今日は想い出ばかりが駆け巡る 青の時代 空をよく…

夢がそこではひろがってる

目をつむって飛び出した そうしないと抜け出せないと思ったから いま、時間を自由にしてあげると言われたらとりあえずは あの場所で過ごしたい 自転車通勤が早7年。 久しぶりに梅田に出てみれば世界は変わっていて 百貨店の地下フードコートがいつの間にか…

言葉にならない景色

朝でも虹はかかるのかな 凛とした晴れ空に燦めくような雨が舞う ただ、きれいだな。 以外、まったく思い浮かばす、言葉を探す事もせず眺める あっという間。瞬きもぜず。 一瞬のち眩い光 太陽は偉大だ 写真を撮る事を仕事にしていた時の記憶 雲間に太陽 朝の…

祝日の朝は

冷えた身体をお風呂で温めて 朝ごはんで身体に熱量をほりこんで ストーブの前でコーヒーを飲む 頭の中はまだ再起動中 低体温低血圧冷え性な身体に チビ達が不在になると一気に戻る 今日は祝日とはいえ仕事には関係なく 出勤の朝ではあるけれど チビ達は実家…

途切れ時間

寒くない朝 嵐の名残りの風の音 日常っておだやかだとか、バタバタだとか関係なくて 想定内に過ぎていくから ふと、懐かしい匂いに包まれてしまうと 立ち止まってしまう 流れていく時間が逆流していくようで 流されていることに気づかないでいてるようで 春…