風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

いまはただ切に想う

草木萠動。こう記して『そうもくめばえいずる』と読むのは

春分夏至などの二十四節気をさらに三期に分けた七十二候。

初候・次候・末候と分けられてそれぞれにとても素敵な日本語が並ぶ

先の季節を表す時期は二十四節気でいえば雨水の末候

今の時期はそう呼ばれる季節のよう。

明日は啓蟄で、初候は蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)と読むようで

素敵だなと思うのは次の次候が桃始笑と書いて『ももはじめてさく』と読むこと。

昔は笑うという字をして咲くと読ましていた、との事。

こういう言葉に触れるのが好き

 

今年の冬は、氷が張る実験をチビ達に見せる事もなく

凛とした朝のホームに立つことも無く

冷えた手を温めてもらう必要もないまま

 

花酔いの夜

桜の花は、ひらりひらりと舞うのでしょうか

はらはらと散るのでしょうか

 

春はいつもどこか儚げで妖しげで

そんなどこか浮世離れした春を穏やかに迎えられたらと