風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

そんなよる

くすくすくす

そんな笑い声が聞こえてくる

ときどき

遠い想い出

プールの水音

『しのびわらい』って、秘め事のようで

どこか艶っぽくもありそうなのに

活字にすると味気ない

手紙を書きたい

心のなかを歩いてまわって

出会った景色や言葉を

文字にしてみたい

きっと、絵のような不思議な模様になる

そんな気がする

ラジオからの音に包まれて車を走らせる

思考は空を飛ぶ

解放

 

 

ひとはだれもがたくさんの顔を持ち

役割に生きていて

どれもが自分

 

わかっているけれど

今夜くらいは、ね

 

おやすみ