風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

春待ちの風を探す旅

堕ちていきたいと想う

しばらく水の底に沈んで

浮かぶ泡を見て過ごしたい

 

飛ぶことも沈むこともない時間があまりにも長くて

僕が僕である事を思い出せない

 

夢はいつも現実の続きで

現実は夢から醒めないまま始まっていく

 

 

音に溺れて風の音も聞こえない

 

待っているのに

ずっと

 

沖に運んでくれる風が吹く事を

 

春に似た日々

春ではない日々に