風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

春の香り知りませんか

金木犀の香りに包まれると

夏が終わってたんだなぁって想う

 

同じように春先にも、そんな香りがあったように想うのに

毎年探しても出逢わない

 

春の宵と秋の長夜

どちらも似た記憶に香りがしたという記憶だけが混在して

儚さをともなう淡い想い出を探しているのかもしれない

 

春の宵にはあやかしがいて

いつも想い出にかえりなさいと囁やくから

春を間近な今日この頃

夢にはふわふわとした懐かしい気配

 

くすくすと思い出し笑いをひとつ

こんなもの想いもきっとあやかしの仕業

 

今朝は天気予報を裏切って爽快な青空

まだ春は間遠いのだから今日をしっかりこなしましょう