風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

想いはそれぞれに

こぽこぽ とサイフォンが音をたてて

香りが部屋を包みます

 

今朝の空には雲ひとつなく

涼しい風が耳元で薄いフードをぱたぱたと

はためかせては通り過ぎていきます

 

見上げる空は

いろんな感情を運んでくるけれど

 

そういえば誰かと

同じような気持ちを持つことはあるのかなと

 

空を見上げて

いいね、という気持ちは同じでも

想いはひとそれぞれに

 

そんな朝と夕暮れコーヒー