風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

酸欠気味

『酸欠』

 水泳部に所属していたずいぶん昔に

練習の後の帰り道に

深呼吸をして

肺が縮こまっていた事に

しっかり呼吸が出来ていなかった事に

気づく

 

もう一度めの深呼吸

カラダが冷えていた事に

うだるような暑さをして温かいと思う事に

水の中にいたことを想う

 

引っかかった呼吸

冷えた体

滞る血液をして

酸欠という言葉を載せる

 

 

夏の想い出

 

今はときどき

クーラーに埋もれて

 

酸欠気味

遠い日を想ふ