風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

春間近

夜明け前の冬空には


当然にオリオンはいなくて




いつも、なんだか不思議




凛と澄んだ冬の朝

一番寒い頃に
暦は春を迎える




曉に明星が消えゆく中
雪化粧の山が見え



冬はつとめて
と、口にしてみる




同じ朝なのに
季節を感じるように

音が静かに響いていく





雪降ってるで~と
どこからか


子供達が大きな声ではしゃいでいる





おとなも少し
大人なふりをしつつも




空を見上げて
ココロが騒ぐ







鬼を払い
そして明日



春を迎える