風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

めぐり逢い

子ども達が学校で名前の由来を尋ねてくるようにと

かつて男の子の名前であったものが

時の移ろいの中

女の子も使うようになった名前

女の子と言われるからイヤだ

と。

ゆっくりと

ゆっくりと

名前が、生まれてくるあなた達に贈る

最初の贈りものであること

とても大切にしているということを

それは誰もが同じ

同じであってほしいこと

いろんな想いのなかから

あるとき、見つけて。

見つけるとそれしか思い浮かばなくなって

そう、話していたら

『そうやで。ぼくが自分の名前を呼んだ』って。

きっと、名前って、命と一緒になっていて

僕たちは見つけるのだと

そう想う