風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

コーヒーブレイク

男は黙ってブラック、、、


そう言っていた。
砂糖たっぷりのカフェオレが好きで


香りは、とても甘くて
おいしそうな匂いにつられて


おばあちゃんに飲ませてもらったのに
苦くてビックリしたブラックの味


その印象しかないのに



美味しい?と聞けば

マズイ、、、と返ってきた。



かっこいいって事が、こういう積み重ねで出来上がっていた時代の話。




いつしか再会した時に


彼は砂糖たっぷりのカフェオレで
わたしは、ブラックに


ふたりとも、大人になったなぁ、、、。



一方は、かっこいいに振り回される事なしに
一方は、砂糖と牛乳を入れる手間が面倒になっているうちに


お互いの美味しさに落ち着いた



という時代の変遷のお話




そのまま、過去に遡り


いまは伯母の家で見たサイフォンが欲しい

あの時間と香りがあればなと




時折思います