風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

おやすみ

何も入っていない



郵便ポストを何度ものぞき込む


洗濯物の山に囲まれて
ひとつひとつ


ひっぱり出してたたんでゆくのは




とても時間のかかる作業です




もう少し適当に
それこそ


ぽいぽいっと片付けられたらいいのに




変なところで
意味もなく細かくて



大事な時間を無駄にしているようにいつも思うのです






物が捨てられないから
色々なものに囲まれて



物が捨てられないから
持ってる引き出しは満杯で




必要なものも不必要なものも
優先順位がつけられなくて



全部いっしょくたにしてしまうから




本当に大切なものが




本当に大切なときに見つからなくて




片付けるという事は
次に備えて準備をしておくという事なのに





物が捨てられなくて





物をきちんと捨てられる人と一緒になりたいと思うのに






きっと一緒になったら
わたしも捨てられるなぁ





とか思うのです








それでもこの春は

いつかの春のように




前に進めそうで




洗濯物の山のふもとで
積み木崩しのように一枚一枚抜き出しながら




動かなくなった筋肉を




ゆっくりゆっくりじんわりと伸ばして




ずいぶんとしなやかさが戻ってきたような気がして






いろいろとがんばってる人が周りにいます




負けられないなぁと思うのです






日々日常は
非日常への道を埋めて



無理をするなと囁きますが






無茶はともかく




無理のひとつやふたつしていかないと





何も始まる事はないと







ひとまず



あたらしい恋でもしてみたいもの










言ってみておいて






出逢いを求めて碌なことはない事







出逢いは縁なるもので






現れなければそれも縁








自分磨きにひとまず



からだを柔らかくしましょうか







伝えたいのは
今朝のちゅーりっぷの咲き具合や




明け方太陽の透過で薄明るくなってるのに
雲の厚さの違いで



自然の明るさと
地面の街灯の照り返しの薄明るさがミックスされた


不思議な朝の世界だった事や





そんなこころの有り様





そうだねって





ただそれだけなのに








そだね





ないものねだり








わかってるよ








わかってないのに
わかったふりをしてはいけないことも







それでもね