風待ち月

ゆらゆらと揺れる日々の気持ちを風に乗せて

永遠という夢の有り様

あたまを撫でてもらった記憶




寝たふりをして



もう少し




撫でていてほしかったので




あの頃の


あのひとがなぜ





少なくともわたしに




特別だった理由は




いまでもわからない







だからよけいに


いまでも時々思い出す






学生時代は遠くの記憶で

思い出はあっという間に薄れて忘れていくけれど






想いはいつでもそこにあって






特別ではなく





当たり前に








永遠なんて
叶わない



夢だと思っていたあの頃を







そうではないのだよ




と、大人になったわたしはうそぶく







永遠は
永遠だよ